2016年3月27日、シューレ大学(※)にて、シンポジウム「自己否定感と向き合って」(主催・登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク)が開催された。登壇者のなかから、不登校経験者・長畑洋さんのお話を抄録する。

 僕は「自分は人間未満だ」という気持ちをずっと抱えていました。たとえばふつうの人ができることができない、人の気持ちを想像することができない、といったように、あれもできないこれもできない、そんないくつもの欠点しかないような存在だと僕は自分のことを思ってきました。そんな僕の「人間未満意識」はどうしてつくられたのか、考えてみます。
 
 小学校時代には同級生から「気持ち悪い」などの悪口を言われていました。中学校に入るとクラスメイトとの人間関係がきつくなり、中学2年生から不登校になりました。ふつうの人なら通えるはずの学校に行けないことで、「僕はみんなとちがう」と思うようになりました。
 
 しかしそのときは「僕はふつうじゃないからこそ、才能があるんだ」と、落ち込むのを回避していました。そして僕はその才能を証明するために、俳優養成所に入る、という決断をします。俳優になることで「ほかの人にはできないことができる自分」を証明しようとしたのです。
 

 "僕はカス”当時のメモに

 
 しかし養成所のなかで僕を待っていたのは、養成所の先生からの激しい叱責でした。

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