公立中学校教員を9年間、務めている高畠敦子さん(仮名)。「多忙」と言われる教員の仕事内容、クラスの子どもたちのようす、そして、不登校の子どもに対してはどう感じ、どう対応しているのかをうかがった。

――まずは高畠さんのこれまでの経緯を教えてください。
 私は大学在学中に公立教員の採用試験を受け、卒業後に正規教員として働き始めました。最初の1年間を含む、2年間は副担任を務めましたが、それ以外の7年間はずっと担任を持っています。これまで勤務した学校は3校で、すべて公立中学校です。
 

残業時間は月140時間

 
――1日のスケジュールはどんな感じなのでしょうかか?
 朝7時30分に出勤し、学校を出るのはだいたい9時ごろ。学校行事があれば、もっと遅くまで残業したり自宅に仕事を持ち帰ったりもします。一度、残業時間を計算したところ、平均140時間ほどでした。

――厚生労働省が警告する「残業の過労死ライン」が月80時間なので、はるかに上回っていますね。
 そうなんですが、私と同じ30代~40代ぐらいの教員で、そういう状況の人はほかにもいます。同世代の同僚と深夜まで働いて「あと7時間後に出勤ですね」と話したこともあります。
 
 授業は夕方前に終わりますが、その後、部活、保護者への連絡、事務作業、明日の授業準備などがあり、どう考えても定時には終わりません。そうしたことが続いて体を壊す人も多いです。
 
――それでは子どもたちの現状について聞きます。高畠さんが受け持ったクラスの子たちは、どんな子が多かったのでしょうか?
 誤解の多い言い方ですが、いわゆる「ふつうの子」が7~8割程度です。不登校は30人学級だとクラスに1人程度なので3%ぐらいでしょうか(※編集部注・中学校における不登校の子の割合は全国平均3%)。ただし、「不登校になるリスクの高い子」や大人の目から見て「気になる子」はクラスに6人~10人、2割~3割程度います。

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。