2011年が明けた。この年がどんなにたいへんな年になるか、3月11日になるまでは誰も知らない。
3・11のちょうど1カ月前の2月11日、東京ではめったにない大雪、それも吹雪の中、第3回日本フリースクール大会(JDEC)が開催された。
主催団体のNPO法人フリースクール全国ネットワークが結成されたのが2001年だから、その10周年記念フォーラムとして行なわれることになった。
ゲストに、アメリカのフリースクール運動の指導者で、クロンララスクールの校長であるパット・モンゴメリー氏が招聘された。
パット氏は講演で「失敗はあってはならないというのではなく、失敗しながら育つ大切さや遊びが子どもの発達に重要な役割をはたす」と述べた。また、「長年の経験を通して、フリースクールなど子ども主体の居場所で育った子どもは、子どもの興味関心が尊重され、大人が真摯に向き合ってくれる経験を持つので、その子自身、相手の存在を尊重できるように育っていく」という話は、多くの人が共感して聴いた。
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