不登校新聞

314号(2011.5.15)

漫画家・あずまきよひこさん取材後記

2021年03月05日 18:48 by kito-shin
2021年03月05日 18:48 by kito-shin

助けてくれたマンガ

 
 僕は中学校1年生の秋から半年間、自分の部屋からは、ほとんど出ない生活を送っていました。というのも、中学生になって部活の人たちとの関係がイヤになり、完全な人間不信になっていたからです。親が言うには中学生になってから異常に目つきが険しくなっていたらしいです。当時、僕が覚えているのは、めまいや立ちくらみが多いこと。それと学校に行かなくなってからは、朝は2時間、昼と夜にも一回づつ計3回の入浴をしていたことです。理由はよくわかりません。
 
 僕は小学校3年生から大手の進学塾に通い始め中学受験をしました。小学校6年生の夏休みのとき「夏休みもこんなに勉強ばっかりなのか」とうんざりしたのをよく覚えています。その後、私立中学に合格しましたが、私立中学校は知らない人ばかりだし、キビキビとした空気になかなかなじめずにいました。そこに最初に言った部活の人間関係が絡み、学校に行かなくなりました。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

14年の心理士経験を経てわかった「学校へ復帰するよりも大切なこと」

621号 2024/3/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…