不登校新聞

312号(2011.4.15)

『空想科学読本』著者・柳田理科雄さんに聞く

2013年12月20日 18:02 by kito-shin



「サザエさんの首は細すぎないか?」「ゴジラの適切体重は?」……、マンガや特撮の世界を科学的に研究した『空想科学読本』。作者は柳田理科雄さん。柳田さんに「なぜ空想科学研究を始めたのか」や「柳田さんにとっての科学とは何か」を子ども若者編集部がうかがった。 5歳のとき、「ウルトラマン」のテレビ放送が始まり、僕はウルトラマンが実在すると信じて、その放送を観ていました。「ウルトラマン」は特撮番組ではなく、いま、まさに怪獣がやってきて暴れているニュース番組だ、と(笑)。

――なぜ「空想科学」を研究しようと思われたのでしょうか?

 5歳のとき、「ウルトラマン」のテレビ放送が始まり、僕はウルトラマンが実在すると信じて、その放送を観ていました。「ウルトラマン」は特撮番組ではなく、いま、まさに怪獣がやってきて暴れているニュース番組だ、と(笑)。

 というのも、僕が生まれた鹿児島県種子島は、すごい田舎でした。デパートもエレベーターもなく、信号機もない道には馬車が走っていた。テレビで見る東京には新幹線が走り、ビルが建ち並んでいる。信じられないような都会です。そこに怪獣が来てウルトラマンが……、これも信じられないけどホントの話だ、と。ですからテレビでしか見られない都会を想像するのと同じように、ごく自然に「ウルトラマンってどれぐらい大きいんだろう」と考えていたんです。その後も特撮好きは引き継がれ、中学校にあがっても仲間と「ウルトラ話」をよくしていました。

 動機は何でもいい


 時間が経ち、大学に入って、東京で塾の講師を始めました。塾の講師はとても給料がよかったんです。続けるうちにおもしろさがわかってきて、目先の成績なんかよりも、もっと学ぶことの楽しさを感じられる塾がほしい。そう考え自分で塾を立ち上げました。でも、こういう塾は儲からない。僕はどんどん貧乏になり、アパートにも住めなくなった。

 と、そのときに中学時代の友人から「あのころに考えていた話を本に書かないか」と誘われたんです。僕は塾を立て直すお金を手に入れるために引き受けました。

 こうして書いた『空想科学読本』は、いろんな方に読んでいただき、今は本を書く楽しさを味わっています。こうした経験上、言えるのは「動機は何でもいい」ってことです。

――これまでの研究のなかでもっとも印象的なのは?

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