子どもたちの悲鳴
2004年~2005年のころは、不登校をめぐって、子どもに具体的にどんな状況があっただろうか。「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」では、20周年のアンケートで全国調査を行ない、「支えあって生きる」という記念誌にそれらを集録している(2009年発行)。
そこから引用してみる。
【2004年】
●小2男(千葉)「兄が学校に行かなくなってから、兄の同級生にそのことをなじられたり、責められたりした」。
●小3男(埼玉)「公園の遊具から落ち、頭部を強打。クラスメイトが担任を呼びに行ったが、放っておかれた。3学期に担任のセクハラを聞いたり見たりした。」この子は小5のとき、「クラスメイト2人に女子トイレに閉じこめられ、クレンザーをかけられた。学校側は誠意ある対応をとってくれなかった」という。
●13歳男(東京)「学校側に部活での暴力問題などの説明・改善を顧問や校長に求めたが、改善の意欲もみられなかった」。
●中1男(広島)「教師の生徒指導に、自分の意見を主張したことに対し、「反抗的」「大人の意見に従わない、将来何をするかわからない」「親の対応が甘いから子どもの態度が悪い」と親子ともに、学校の"指導”に呼び出される。子どもは担任不信、学校不信に。何とか登校しようと苦しみ、不眠、食欲不振に 。教師から無視といういじめを受け、体罰もあり、地獄のような中学3年間をすごす」。
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