これまで「自閉症はどう理解されてきたのか」、70年間の変化を見てきました。幼児分裂病からシングルスペクトラムまで。この理解の変化は、すでにお話したように、患者数の飛躍的急増を招いただけではなく、治療方法にも、障碍者のありかたにも、大変動をもたらしました。
障碍者のありようの変化を象徴するもののひとつに、「Aspie」(アスピー)という言葉があります。「医学がアスペルガー症候群の患者と否定的なイメージで診断するのに対し、当事者が自らを社会的存在として呼びあうときに愛称的に用いる言葉」。
PCに疎い旧世代としては、これで正解かどうかちょっと不安なのですが、我流で定義を試みると、そんなふうになるでしょうか。ネット上ではすっかり日常用語になっており、専門家にも浸透しつつあるようです。
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