今回執筆するのは、ひきこもり当事者の木村直弘さん。木村さんは「当事者自身が情報発信をしたい」との思いから、2016年11月1日に『ひきこもり新聞』を発行する予定だという。どのような新聞なのだろうか。
はじめまして、『ひきこもり新聞』編集長の木村直弘です。このように自己紹介するとカッコいいですが、数カ月前までは、「ひきこもりの木村です」とあいさつしていました。今でも、編集長と呼ばれると恥ずかしくて逃げたくなります。
ひきこもり期間は10年近くになります。現在、筑波大学病院に月1回のペースで通い、そこで主治医である斎藤環先生のもとで家族関係の調整を行なってもらっています。いまの状態は、厚労省の定義どおりのひきこもりではないのですが、気持ちはまだひきこもりです。なので、人と接するのが苦手です。しかし、編集長を名乗らせていただいております。
『ひきこもり新聞』をつくろうとした理由は、当事者のために当事者自身が発信する必要があると思ったからです。「ひきこもっている当事者の声をまず聴いてほしい。専門家やマスコミがひきこもり当事者を代弁するのではなく、当事者自身が発信していきたい」という思いで新聞をつくっています。
社会がひきこもり当事者の声に耳を傾けたときには、ひきこもりの問題は大きく改善すると思います。『ひきこもり新聞』はひきこもり当事者の声なき声を取り上げていきます。その声をどうか受けとめていただきたいです。
編集会議では買い出しを担当
『不登校新聞』の読者の方にだけこっそり教えますが、僕は記事も書けないし、編集もできないし、校正もできません。漢字や「てにをは」もよくまちがいます。
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