不登校新聞

445号 2016/11/1

「オルタナティブ教育法」実現へ 不登校の歴史Vol.445

2016年10月28日 13:20 by kito-shin
2016年10月28日 13:20 by kito-shin



 雪の舞う2012年2月3日から4日にかけて、「第4回JDEC日本フリースクール大会」と「フリースクールスタッフ養成研修講座」が都内で開催された。
 
 記念講演「日本の教育を『学ぶ権利』から捉えなおす」の講師は喜多明人氏。すべての子どもが持っている学ぶ権利とは何なのか、それはどう保障されているのか。それらを基本から考えようというものだった。それに続いて、今回の目玉と呼んでも過言ではないシンポジウムが行なわれ、のちに「多様な学び保障法を実現する会」の活動につながっていくことになる。
 
 シンポジストは4人。フリースクール「りんごの木」代表の増田良枝さん、「京田辺シュタイナー学校」の元代表理事で大阪府立大学教授の吉田敦彦さん、長年ブラジル学校に携わってきた東海大学教授の小貫大輔さん、ホームエデュケーションでわが子を育てた杉本美津子さんらが登壇した。2日目の全体会では、フリースクール・シュタイナースクール・ブラジル学校・ホームエデュケーションで育った卒業生などの若者たちが、それぞれの体験を話すシンポジウムも行なった。
 
 つまり、それまではフリースクール関係者だけで行なっていた大会を、オルタナティブ教育関係者全般に広げて、設立・運営側のスタッフと、そこで育った子どもに登場いただき、理念と実際の両方から、学びの権利保障のあり方を考えた大会となった。
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