
ひきこもりの女性だけで集まる「ひきこもり女子会」が回を重ねるごとに参加者が増えている。「ひきこもり女子会」は、ひきこもりを経験した林恭子さん、恩田夏絵さんが呼びかけた当事者の自助グループ。今年6月に立ち上げ、東京と京都で計5回開催。参加者は累計350名、直近の開催では84名が参加した。
林さんらが「ひきこもりの女性」にかぎった会を立ち上げた背景には、行政からも、周囲からも、女性の当事者の苦しさは、見えづらくなっていることにある。
2016年9月、内閣府はひきこもりの実態調査結果を発表。しかし、ひきこもりの定義には「家事手伝い」が含まれないことから「女性のひきこもりの実態が現れづらくなる」との批判が当事者から相次いだ。林さんによれば、自身の職業として「家事手伝い」を選んだ者でも実際にはひきこもっており「苦しんでいる人は多いのではないか」という。また、女性だと就学・就労をしなくても「結婚すればいい」と周囲から見られ、本人が社会との接点で苦しんでいることが見落とされるケースもある。こうした背景に加え、既存のひきこもり自助グループには男性が多く集まっているため、女性が参加しづらい状況が広がっている。ひきこもりの女性として、同じ境遇の人になかなか出会えなかった経験を持つ林さん、恩田さんらは「女性のみで安心できる場が必要だ」と考え「ひきこもり女子会」を立ち上げた。
次回は2016年12月5日(月)、京都にて。詳細は下記を参照。
■ひきこもり女子会
日 時 12月5日(月)
場 所 「こころのはな」多目的研修室
住 所 宇治市神明石石塚66 心華寺内
時 間 14時~16時
参加費 200円
備 考 途中参加、途中帰宅、自主休憩など自由
主 催 林恭子、NPO法人こころのはな
連絡先 0774-45-5561
uxkaigi@gmail.com
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