不登校新聞

446号 2016/11/15

4人の支援者が見た「東日本大震災と不登校のいま」

2016年11月11日 16:38 by kito-shin



 「登校拒否・不登校を考える全国大会」(8月20日~21日/主催 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク)において、シンポジウム「震災と不登校」が開かれた。東日本大震災後、「放射能いじめ」や「不登校の割合、日本一」で注目された東北。その一方で、フリースクールも数多く創設された。現場で不登校に携わる4人が登壇した。


中山崇さん

震災から見えた兆し 中山崇


 3・11当日は子どもたちと山スキーをしていました。大きな揺れがあったとき「雪崩が来る」と思いヒヤヒヤしながら子どもたちと山を降りていったのが震災直後の記憶です。結局、雪崩は来ませんでしたが、山を降りると街の明かりがどこにもない。道路には亀裂が走っているし、子どもたちの家からは、親が泣きながら飛び出てくる。「山より街のほうがたいへんだな」と思ったのを覚えています。
 
 その後、あるOBから「中山さんは被災地を助けに行かないの?」と言われたのを機に震災支援を始めました。いまでも当時立ち上げた居場所や活動は続けています。
 
 震災後からいまに至るまで、たいへんな苦労を強いられてきた人はたくさんいます。ただ私たちが関わっている子どもや若者は総じて元気になったような気もするんです。というのも震災でいっぺんチャラになったというか、学歴や職歴なんかはどうでもよくなって「やっと俺の出番だ」と思った人もいたんじゃないかな、と。やっぱり「誰かの役に立ちたい」という気持ちは誰にでもあるんだと思うんです。
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