◎連載「不登校きほんのき」第3回
子どもの不登校に直面して「登校は無理だな」と親が感じるようになったころ、転校を考える親は多いと思います。とくに、いじめや教師によって傷ついていたなどの場合、転校すればそうした原因はなくなるのだから登校できるようになるだろうと考えやすいのですが、そうならないことのほうが圧倒的に多いことは、知っておいていただきたいと思います。
というのも、不登校になるまでのつらさ、疲れ、人間不信など、大変なストレス状態にいる子どもが、ろくに休みもせず、新しい環境に置かれるストレスをさらに重ねるというのは無理なのです。より傷を増やしてしまうことにもなりかねず、慎重に考えねばなりません。
623号 2024/4/1
就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…
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