不登校新聞

450号 2017/1/15

ひきこもり経験者が聞く~10人の専門家インタビュー集

2017年01月13日 16:01 by koguma
2017年01月13日 16:01 by koguma



 ひきこもりの本といえば、経験者による自伝か、専門家による解説書か、関係者による支援論と、相場はたいてい決まっています。
 
 その逆をついたのが本書です。ひきこもり経験を持つ著者の杉本賢治さんが精神科医、大学教授、若者サポートステーション代表など、10人の専門家・支援者にインタビューをしていくのです。
 
 支援者がひきこもり当事者の話を聞くのではなく、ひきこもり当事者が支援者の支援論を掘り下げていく。ほかにはない本書の大きな特徴であり、本書が持つ"旨み”の一つと言えます。
 
 「自立」「仲間」「対人恐怖」「発達障害」など、いくつものキーワードが出てきます。それを軸に、ひきこもりに長く携わってきた10人の支援者の思いや具体的な関わり方などが一冊で読めるというのは、たんに興味深いだけでなく、シンプルにお得であるとも思いました。
 
 本書で紹介されていたなかには、今日からすぐに使えるアプローチもありました。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

『不登校新聞』のおすすめ

624号 2024/4/15

『不登校新聞』のおすすめ

623号 2024/4/1

編集後記

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…