いじめ問題が看過できない状況になっていた2013年、国会のなかでも議論が高まり、各党がいじめに関する法案を国会に提出していた。しかし、そのままでは成立せず、自民、公明、民主の3党は、法案成立を目指して法案の一本化をめざす協議を続けることになった。学校以外の学び、育ちの場であり、居場所であるフリースクール、フリースペースには、学校でのいじめが原因で不登校になり、やがて入会してくるという例は、毎年少なくない。そして、子どもが元気になろうにも、いじめを受けていた日常に耐えるために払ったエネルギーを回復し、恐怖感や不安感を軽減するのは、そうかんたんなことではなかった。また、フリースクールや親の会では、9月1日前後の子どもの自殺が多いことは早くから知られていた。そして自殺のかげに、いじめなどで学校が苦しい場合や、学校が苦しいにもかかわらず休むこともできず、学校以外の場があることも子どもに知らされない状況を憂慮していた。
そこで、検討中だった「いじめ防止対策推進法」について、フリースクール全国ネットワークとして、各党に次の点を法律に盛りこむよう、要望書を提出した。
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