不登校の親の悩みに多いのが、子どもの「ゲーム三昧」。しかし、なぜそんなに当事者たちはゲームに没頭するのだろうか。不登校の当事者・経験者に「なぜ、ゲームばかりするの?」と質問を投げかけてみた。
なぜゲームをやるのか、もっとも多かった理由は「つらい現実から離れられる」というものだ。現在不登校中のAさん(13歳)は「学校でのコミュニケーションがうまくいかないから、ゲームのなかでゲームのキャラと仲よくしている」と言う。「ゲームのなかなら理不尽なことを言う先生も、うるさいクラスメートもいないので、とても快適です」と話した。
中学3年間不登校だったBさん(17歳)は、「ゲームで自分の理性を保っていた」と言う。「現実の世界では友だちや先生、親からいやなことを言われるが、ゲームの世界では登場人物が主人公である自分を頼ってくれる。そこで優越感にひたることができた」と話した。
いじめが原因で11歳から不登校したCさん(25歳)も、「学校という怖い世界から、怖くない世界に行けるからゲームをしていた」と言う。ゲームの世界には、自分をいじめてくる人もいないし、コミュニケーションに悩むこともない。それが心地よかったのだ、と。
外出のきっかけ
ひきこもり経験者のDさん(33歳)も「ゲームをやることで現実の世界から自分を遮断することができた」と話した。
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