不登校新聞

306号(2011.1.15)

読者の眼「恩寵園裁判の終結」

2013年07月30日 11:32 by kito-shin
2013年07月30日 11:32 by kito-shin

恩寵園裁判の終結


 恩寵園の裁判が終わりました。96年4月に15人の園児が千葉県内の児童相談所に駆け込んで、恩寵園園長の虐待を訴えるという前代未聞の事件から発生した。恩寵園の民事裁判が2000年3月の提訴から10年のときを経て最高裁の判決が出されました。一方、刑事裁判の結果は、園長が傷害事件(2審で執行猶予付きの有罪確定)で、園長の次男が婦女暴行で懲役4年で確定。事件はこれで、すべて終了したわけです。

 10年前、施設に県警が強制捜査に入り、大々的に報道され、刑事事件と民事事件で争われ、その後の社会的養護のあり方をめぐる論争や方向性を決定的にする事件でした。当時は「恩寵園の子ども達を支える会」の代表として闘いの真最中を走り続けてきた私にとっても、この十数年間の人生を決定付けた課題でした。

 判決の要旨は、この間の最高裁判断を踏襲したものでした。
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