写真撮影をしようとしたが強風にあおられる著者
「バイトしたいと子どもが言い始めたら、ひきこもりはもう終わるんですよね?」と聞かれたら、「それだけではわかりません」と答えます。
働き始めればひきこもりが終わると考える方も多いと思います。働かなくても「バイトをしたい」と前向きな発言をするだけでも、「もうそろそろひきこもりが終わる」と思う方もいるかと思います。しかし、私は物理的に家や部屋から出られないことだけが「ひきこもり」だとは考えていません。「半年以上、家族以外の誰とも接触がなく」というような「ひきこもりの基準」も重要視していません。それは第三者が判断するモノサシであって当事者にはあまり関係がないからです。私は「ひきこもり」を「本人(当事者)の心が閉じて活き活きとしていない状態」だと考えています。就労中でも、友人がいるときでも「ひきこもりだった」と言える時期が私にはあります。逆に仕事をしていなくても気持ち的にはハツラツとして楽な時期もありました。この時期はひきこもりとは言えません。失業中です。
私がバイトを始めたのは、母からの「いつまで怠けているつもりなの!!」という言葉がきっかけでした。しかし、そのときは薬が合わなかったせいもあり、ものすごく調子が悪く、ほとんどベッドからも出られない状態でした。
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