不登校新聞

305号(2011.1.1)

2010年をふりかえる「虐待・事件・格差社会」

2013年07月30日 14:42 by kito-shin
2013年07月30日 14:42 by kito-shin
 7月、09年度の児童虐待の相談対応件数が4万4000件だったことが報道された。集計開始以来、19年連続の過去最多を更新した。

 3月、大阪の2歳児虐待死事件は、たくさん報道されたが、水面下で苦しむ子どもは多いと想像された。

 7月、兵庫県宝塚市では、中3の子どもによる放火事件があった。本人は「両親の暴力に耐えられない」と語っているように、虐待の被害者であった。子どもが起こした事件は、そこまで追いつめられる背景やその子が置かれた状況を見る必要がある、と知らしめた。

 3月、大阪で大学受験に失敗後、ひきこもり状態の34歳の長男が、父親と口論となり、殴りつけたため殺人未遂で逮捕されたという事件が起きた。8月、高2の長女が包丁で母親を刺し、殺人未遂。彼女は「携帯を使いすぎ、勉強しない、と怒られてやった」と、40分後に駐車場で泣きじゃくって話していたという。
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