読者のみなさんは、『あたし研究--自閉症スペクトラム~小道モコの場合』という本をご存じだろうか。書名にある通り、小道モコさんは自閉症スペクトラムという診断をいまから6年前、30歳をすぎてから受け、友人が始められた発達障害を考える会「くれよん」で毎月少しずつ自分の体験や感じてきたことを話す機会ができたそうだ。
絵が大好きで、何があっても描き続けたいというその絵を使って話すと、とても伝わりやすく、それらの絵と文で15のエピソードがつづられているが、その一つひとつが「そうだったのか」と気づかされ、こちらの思いこみが剥がされてじつにおもしろい。
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