不登校新聞

310号(2011.3.15)

不登校の歴史 第310回

2013年08月06日 13:11 by kito-shin
2013年08月06日 13:11 by kito-shin



NPOと行政の協働


 フリースクール白書が完成した2004年のころは、一方で、不登校減少作戦が行なわれており、登校圧力が強い一方で、白書の配布、記念フォーラムの開催など、フリースクールや居場所がある程度注目され、活動のはばを広げた時期でもあった。

 というのも、98年に成立したNPO法の施行にともない、さまざまな分野でNPO団体がぞくぞくでき、04年のころは、「NPO社会の到来」と言われるほどだった。その気風に助けられただけではなく、行政からもNPOとの連携が謳われ、従来への行政への要求・抗議型運動から、いっしょになって地域社会に何ができるか考えようという方向性が出てきたことに助けられた、と言っても過言ではない。

 たとえば、東京シューレでは、「フリースクール白書」の取り組みの最中であるが、03年に千葉県とのコラボレーションで「流山シューレ」をオープンさせている。
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