不登校新聞

367号(2013.8.1)

祖父が語る不登校

2013年07月30日 18:14 by kito-shin


 今回は、2人の祖父母の方に手記を執筆していただいた。お二方とも、不登校の孫を持つ祖父母として、4月28日の「『Fonte』読者オフ会in東京」にご参加いただいた。祖父、祖母、双方の立場から見た不登校、そして孫との関わりについてお書きいただいた。

孫と率直に話し合う

 
 孫のK子は15歳で、中学3年生相当である。不登校は中学1年生の6月ごろから始まった。両親によると、不登校の原因は何度聞いても不明で、「本人もはっきりわからないのではないか」と言う。
 
 そこで両親は「心配するより信頼する、本人の意志を第一に考えること、けっして無理強いしないこと」を指導方針にしている。本人が「登校する」と自発的に言うようになるまでじっくり待つ、という姿勢である。小生もこのやり方を支持している。
 
 さいわいなことに、中学校にはカウンセラーというか、相談員のTさんが常勤しており、K子も母親も、よく連絡を取り合っている。Tさんは、ほぼ毎週月曜日に学習用のプリントなどを届けてくれる。最近は「硬筆」の課題をこなしている。K子は「硬筆」を得意としている。数学は苦手で避けている。
 
 先日、「数学は教えてあげるからやってみたら?」と言ったら、「ウン」とは言ったものの、前進はなし。K子には、はっきり「ノー」と言えないところがあり、それが欠点でもある。
 
 K子の日常は、テレビ視聴、洗濯、飼い犬の散歩、パソコンへの打ち込み(たとえば(「天声人語(朝日新聞)」)など。不登校をのぞけば、何でもすると言ってよい。起床、就寝時間は正常で、昼夜の逆転はない。この点が一番、両親や小生どもを安心させてくれる。
 
 今年4月下旬、「読者オフ会in京」で、奥地さんや、そのほかの方のお話をうかがい、参考になることが多々あった。
 
 教科書を中心とした日々の授業から受けるものだけが学習ではなく、日常生活で、新聞を読んだり、テレビを見たり、いろんな人との対話を楽しんだりすることもすべて学習である、ということ。当たり前のことかもしれないが、あらためて身に染みた。また、進路については、東京シューレですごした子どもたちの卒業後の進路がいろいろ示されていた。
 
 今後の方針として、両親は高校進学を念頭に、勉強方法を提案していこうと思っているようである。
 
 小生は、親の同意を前提に、難しいことだが、「なぜ不登校なのか」をK子とともに率直に話し合うことができればいいと思っている。頭書の言に逆行するようだが、具体的に話しかけないと何も始まらないから。時間はかかるだろうが、忍耐強く前進していきたい。

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