教育社会学者・朝倉景樹さん
本日は「世界のホームエデュケーション」について、いくつかの国の事例を紹介したいと思います。
まずは、ニュージーランドです。「ホームエデュケーション」を実践している子どもはおよそ6000人いると言われており、子ども全体に占める割合は0・76%です。最大の特徴は、国が積極的に「ホームエデュケーション」を推進していることです。背景に、ニュージーランドの教育事情が大きく関係しています。
年14万円が支給
ニュージーランドではこの間、教育に行き詰まり、あり方そのものを見直さなければいけないという機運が高まったことを受け、方針転換しました。「学校に行きたくない」という人を無理やり学校に引っ張り出すのではなく、「家庭で学び育ちたい」という人のニーズを尊重し、家庭でやってもらうという方向に約10年ほど前から舵を切ったのです。
子どもの学籍を学校ではなく国に登録すると、子ども一人あたり年間14万円が国から支給されます。2人目からは若干減額され12万円です。じつは、そのほうが国としても安上がりなんです。家庭もお金をもらってやりたいことができるということで、おたがいにメリットがあるわけです。
子どもの学籍を学校ではなく国に登録すると、子ども一人あたり年間14万円が国から支給されます。2人目からは若干減額され12万円です。じつは、そのほうが国としても安上がりなんです。家庭もお金をもらってやりたいことができるということで、おたがいにメリットがあるわけです。
読者コメント