風見穏香さんの取材を企画したのは、「子ども若者編集部」の水口真衣さん。以前からあこがれていた風見さんに自身の悩みについての意見をうかがった。
――風見さんはいまも「生きにくい」と言っていましたが、それでもずっと歌い続けるのはなぜですか。
自分にできることが歌しかないからです。もう「好き」っていう言葉じゃ言い表せないほど、私にとって歌は生きていくのに必要なものだと思うんです。それを最初に感じたのは、大好きだった「ゆず」のライブに初めて行ったときでした。体にビビっと稲妻が走って「私がやりたいのはこれだ!」って思ったんです。
でもそれから、人前で歌えるようになるまでには、すごく時間がかかりました。私の歌を人に聞かせて「全然よくない」「才能ないよ」と言われるのがすごく怖かったんです。それは「死ね」って言われるのと同じことだから。
人前で歌う何度も挫折して
人前で歌えるようになった最初のきっかけは、5年ほど前に、沖縄に一人旅に行ったこと。旅先で歌ってみようと思っていたんだけど、ツアーの直前でやっぱり怖くなってギターを送り返しちゃったんです。
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