不登校経験者であり、「生きづらい系シンガーソングライター」として活動する風見穏香さんにインタビューした。自身の体験や親へ思うことなどをうかがった。
――不登校経験について聞かせてください。
短い期間ではあるんですが、小学6年の5月から夏休みのあいだ、学校に行けませんでした。学校に行くと、給食の時間に急に泣き出しちゃって止まらない、ということが何日も続いたんです。それで母親の「行きたくないなら行かなくてもいいよ」の一言から学校に行くのをやめました。
それまでの私は、男の子たちといつもつるんでいて、いわゆる元気いっぱいでわんぱくな女の子だったのに、まさか学校に行けなくなるなんて、自分でも信じられなかったです。それまでいっしょに遊んでいた男の子たちにどう思われているんだろうっていうのが怖かったですね。
どうして急に泣き出しちゃうのか、はっきりした原因はわからないんですが、思いつくことはいっぱいあります。家庭環境がたいへんだったり、仲のよかった親友とクラスが離れちゃったり、さらに初めて男性が担任の先生になったり。本当にちっちゃなことの積み重ねで、がまんの糸が切れちゃったんだと思います。学校に行かなくなってからも、ずっと家で泣き続けていたらしいです。まあ、それで肺活量が鍛えられて、いま良い声が出るようになったのかもしれないんですけど(笑)。
"学校に行こう”一言も言わずに
学校に行けなくなってから、幼稚園のときに仲のよかった子たちが突然、毎日家に来るようになりました。
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