今号は飯田亜由美さん(仮名)の手記を掲載する。不登校の子をもつ母親だからこその苦しさやそのときの気持ちなどを書いていただいた。
現在17歳の息子は、中学3年生の夏休み明けから学校に行けなくなりました。当初は「うちの子がどうして」と思いながらも、少し休んだらまたふつうに戻れるだろうと考えていたので、2週間ほど休ませた後、学校の相談室に送迎し始めました。
私は「学校には当然行くもの」と考えていました。また本人も同様に考え、相談室登校を続けていました。きっと、つらいなか、できるかぎりの力をふり絞って周囲の要求に応えていたのだと思います。
しかし、三者面談で先生に「高校に行くためには今のままではいけない。少しでも早く教室にもどらないと」と言われた息子は絶望し、こおりついたような表情になり、それ以来自室にひきこもりました。私は自殺を図りはしないかと気が気ではありませんでした。
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