不登校新聞

359号(2013.4.1)

帰国子女からの不登校

2013年08月06日 16:00 by kito-shin
2013年08月06日 16:00 by kito-shin

 私は父の仕事の関係で、小学生の6年間を東南アジアの1年中、夏の国で育った。日本への帰国は中学1年生。入学した中学校は、まるで軍隊のような公立中学校だった。両親は「公立中では帰国子女は目立っていじめられやすい」という理由で近所の私立中を受験させることも考えていたらしいが、よくよく調べると、その私立中のほうが「いじめがある」とわかり、公立中に入学することになった。

 入学後、私は数々の衝撃を受けた。「靴下はかならず3つ折りにする」という規則、先輩後輩という関係、体育教師の横暴、いろんなことに戸惑ったが、いじめられないため、なるべく目立たないように生きてきたつもりだった。しかし、私の入った中学校は、転校生などもほとんどいないため、私が帰国子女だったことはバレバレだったらしい。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

14年の心理士経験を経てわかった「学校へ復帰するよりも大切なこと」

621号 2024/3/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…