連載「仮説なんですが…」vol.3
最近いろいろなところで「対話」が注目されている。あちこちで対話をキーワードにした集まりが開かれ、多くの人が参加しているようだ。「ひきこもり治療の第一人者」である斎藤環さんも、精神医療の新しい可能性を拓く手法として「オープンダイアローグ」に惚れ込んでいるらしい。また、本紙編集長も自分の講演会で対話形式を採り入れていると聞く。
最近いろいろなところで「対話」が注目されている。あちこちで対話をキーワードにした集まりが開かれ、多くの人が参加しているようだ。「ひきこもり治療の第一人者」である斎藤環さんも、精神医療の新しい可能性を拓く手法として「オープンダイアローグ」に惚れ込んでいるらしい。また、本紙編集長も自分の講演会で対話形式を採り入れていると聞く。
しかし、私はこのムーブメントに乗り切れないでいる。対話が大切にされるようになったのはとても良いことだと思っているが、それでも昨今の盛り上がりにはいまひとつ乗れないのだ。
このところ人気を集めている「対話」の強調点は2つあると思う。1つは、「ひきこもり」に関わる多様な人たちが一堂に会し、立場を超えて語り合うこと。もう1つは、そういうやりとりを通して、世間の常識や従来の「ひきこもり」のイメージにとらわれない新しい何かを生み出していくこと。
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