不登校新聞

463号 2017/8/1

経験者が考える「ひきこもりと友だち」問題

2017年07月27日 16:14 by kito-shin
2017年07月27日 16:14 by kito-shin


連載「あのとき、答えられなかった質問」vol.13

 「友だちがいない私はダメでしょうか?」と聞かれれば、「無問題(モウマンタイ)ですよ」と答えます。

 私もひきこもってからは友だちが全然いなくなり、お正月に届いた年賀状が2通だけ。しかも、それはダイレクトメール的なやつだったりしました(苦笑)。そんなときは、すごくさびしく、孤独感で眠れないので、ニック・ドレイク(英国の孤高のシンガーソングライター)を聴いて慰められたりもしました。

 とはいえ、もともとひとりっ子だからかもしれませんが、ひとりでいるのが苦にならないというか、子どものときも外で友だちと遊ぶのも好きだけど、家で本を読んだり人型のおもちゃで物語をつくって遊んだりするのも好きでした。高校のとき、同級生が「家にひとりでいると退屈で耐えられない」と言ったのを聞いたときは驚いたものです。ひとりでいて退屈を感じるというのがなかったので。

 本のイベントによく出るようになった30代後半のころ、一気に人間関係が広がって出版関係の仕事をしている人たちと知り合いになり、飲み会に出たり、古本屋に行ったりしていました。
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