不登校新聞

464号 2017/8/15

通信制大学へ不登校経験者が行ってみた結果…

2017年08月29日 15:13 by shiko
2017年08月29日 15:13 by shiko

私が通信制大学に入学したのは23歳のときです。16歳で不登校になり、高校を中退。その後、定時制高校を卒業し専門学校に入ったものの、半年ほどで中退。度重なる中退で自信をなくし、1年半ひきこもったあとでした。

 なぜ通信制大学なのかと言えば、当時はとにかく「社会に所属しなければ」という気持ちが強かったからです。できれば働きたかったのですが、心身ともに最悪な状態でそれが難しく「学生になるしかない」という苦渋の選択でした。

 通学ではなく通信にした一番の理由は年齢です。23歳だった私は、18歳の人たちに混じるのはとても怖かったのです。また学費が安いことも受験するきっかけになりました(入学した大学は年間17万円ほど)。

 当時は生きることが苦しかったので、自分の生きづらさの原因を少しでも知りたいと思い、心理学部があるところを探しました。実際にいろいろな学校の入学説明会にも行き、そのなかできちんと相談にのってくれたM大学を選びました。入学試験はなく、作文を送るだけで入学できました。

教科書を開けるまで1年弱

 入学後は、さっそく壁にぶつかりました。授業を受ける前には、まず送られてくる資料を読んで、1年の計画表を提出しなければいけません。けれど気力のなかった私は計画を立てることができず、結局、何も手につかないまま10カ月がすぎてしまいました。

 「こんなに出遅れたらもうダメだ」と思いました。

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