不登校新聞

466号 2017/9/15

不登校、たった1つの優先事項【父親が語る不登校】

2017年09月14日 13:21 by kito-shin

2017年8月26日~27日、東京・早稲田にて「登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2017in東京」が開催された。今号では27日に行なわれたプログラム「父親シンポジウム~父親だって、悩んでいます」の抄録を掲載する。

「不登校を認めていいのか」大橋泰之さん

 いま20歳になる息子の父です。息子は、小学校の低学年のころは楽しくすごしているようでした。しかしだんだん学年が上がってくると友だちとの距離が出てきたようです。だいぶあとになってから、ある一人の子からいじめられていた、と息子が教えてくれました。そして息子は小6の夏休み前から学校に行ったり行かなかったりの状態になりました。

 私自身は「学校が楽しくてしょうがなかった」という人間でした。ですから、学校に行きたくない、ということ自体がまったく理解できませんでした。学校は、私の通勤する途中にあったものですから、朝起きてこないとか、トイレから出てこないとか、頭が痛いとか言い始めると、「今日はいっしょに行こう」と、努めて明るく言って息子を引っ張って行っていました。私はこうすることが正しいと100%信じ切っていました。息子のために、とてもいいことをしている、と。

 妻は私とはちがって、「無理して行かなくていいよ」というような対応でした。私は「なにを能天気なことを」と思っていました。「なるようになるわよ」と達観している彼女を見て、いらだつ気持ちになったこともありました。

息子の苦しさにショックを受けて

 あるとき、子どもが家にいないので、「めずらしく学校に行ったのかな」と思ったら、息子がクローゼットのなかに閉じこもって泣いていたんです。これには頭をガーンとなぐられたようなショックを受けました。「そこまで苦しいのか」と。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「登校すると体にじんましん」小1から不登校の息子が求めていたのは学び

501号 2019/3/1

長男の不登校、なにひとつムダなことはなかった【母親手記】

195号(2006.6.1)

親の笑顔が子どもの笑顔の近道、だから「遊ぶ親の会」をつくりました

496号 2018/12/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

502号 2019/3/15

小学4年生の夏休み明けから不登校になり、学校復帰を焦るなかでひきこもりも始...

501号 2019/3/1

不登校の子を持つ親であり、昨年4月にフリースクール『IFラボ』を都内で開設...

500号 2019/2/15

昨年末に不登校新聞社が開催したシンポジウム「不登校の人が一歩を踏み出す時」...