不登校新聞

466号 2017/9/15

ひきこもりに「働け」と言っても意味がない理由

2017年09月14日 14:37 by kito-shin
2017年09月14日 14:37 by kito-shin



連載「あのとき、答えられなかった質問」vol.16

 「ひきこもっている人に『働け』と言ってはいけないのでしょうか?」と聞かれたら「働く気力が本人にないときは、言ってもあまり意味がないように思います」と答えます。

 部屋にひきこもってる息子に対して、あるいはその息子が外出できるようになったタイミングで、親としては「そろそろ、バイトでもどう?」と言いたくなる気持ちもわかります。

 私の場合は、心身ともに一番調子の悪いときに『いつまで怠けているつもりなのか!』と母に怒鳴られて体を引きずるようにしてバイトを始めました。しかしそんな状態では長続きしないし、消耗するばかりでした。親としてはどんなかたちでも家に居るよりは、外でバイトをしてくれたほうが気持ち的には楽なのでしょう。でも本人に働く気力がないまま無理に働いても、ムダとは言いませんが効率は悪いと思います。

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