不登校新聞

466号 2017/9/15

これだけは言ってほしくない親の一言とは?【不登校経験者に聞く】

2017年09月14日 14:48 by motegiryoga
2017年09月14日 14:48 by motegiryoga



 不登校経験者の中山智惠さん(27歳)にお話をうかがった。中学1年から不登校し、おもに母親との関係に苦しんだという。

――不登校の経緯を教えてください。

 中学1年の5月のある日、学校に行こうとしたら涙がとまらなくなりました。理由は今でもよくわかりません。友だちづきあいが苦手ではありましたが、なにか明確な理由もなく、「体が勝手に行かなくなった」という感じでした。

 私は学校には行かなきゃいけないと思っていたので、「なんで私だけ、学校に行けないんだろう」とわけがわからない気持ちでした。小学生のころは、いじめを受けたこともありましたが学校には行っていました。中学ではいじめもないのに、なぜ今なのか、と。

 母親は、無理やりにでも私を学校に行かせようとしていました。「なんでふつうにできないの」とよく言われました。私としては、なぜふつうにできないのか、私自身が一番悩んでいたんです。それを母から毎日のように言われるのは、しんどかったですね。「ふつう」ができないということは「親に認められていない」ということでした。その事実が苦しくて、自殺未遂をしたり、リストカットをくり返したりしていました。

――その後、状況が変わるきっかけなどは、あったのでしょうか?

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