連載「親のための不登校Q&A」vol.29
子どもが不登校になってから「今は充電期間だから元気になるのを待つしかない」と思えるようになっても、不安や疑問を感じることがあります。親が覚悟を決めても、子どもがすぐに動き出すわけではないからです。見た目はとっても元気そうで、しかも、のんびりと楽しそうにすごしているように見えると「いったい、いつになったら、前を向いて動き出すの?」「このままでいいと思ってるんじゃないの?」と思うからです。
私たちの親の会にも「もうこんなに待ったんです」と言われる親の方がいます。私たちが「まだ時期じゃないんですよ」と言っても、「じゃあ、いつになったらその時期が来るんですか?」と。
その焦る気持ちは、よくわかります。でも、そんな気持ちで待たれていては「待ってるオーラ」があふれ出してきて、子どもにとっては無言の圧力になってしまっているでしょう。
「動き出すのを待つ」ではなく、「動き出す時期が来るのを信じる」と言ったほうがいいのかもしれません。
不登校になる直前の次男が、まったく学校の物が片づけられなくなり、何度も私が「片づけなさい!」と注意していたことがありました。何度、注意しても片づけないため、私も怒って片づけさせました。その数日後、次男は学校へ行けなくなりました。
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