文科省は2017年10月26日、「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の速報値を発表した。それによると、2016年度、不登校した小中学生は13万4398人だった。13万人を超えるのは2002年度以来、14年ぶり4回目。
不登校児童生徒の内訳をみると、小学生は3万1151人と、統計史上、初めて3万人を超えた。全児童に占める割合も0・48%と過去最高を更新した。
不登校した中学生は10万3247人と、7年ぶりに10万人を超えた。全生徒に占める割合は3・01%と初めて3%を超え、割合は過去最高を更新した。
少子化のなかで
不登校児童生徒数がもっとも多かったのは、2001年度の13万8722人だ。2016年度と比べると、4000人あまり多かった。
ところが、全児童生徒に占める不登校の割合を見ると、2001年度が1・23%だったのに対し、2016年度は1・35%と、0・12ポイント上回っている。
つまり、全児童生徒に占める不登校の割合にかぎって言えば、2016年度は過去最高だったということになる。
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