イラスト りゃこ
小学1年生で不登校を経験したPNりゃこさんのインタビューを掲載する。親の対応でつらかったことや現在のことなどをうかがった。
――不登校はいつから?
小学1年生の秋からです。運動会が終わった直後にカゼで1日欠席したのですが、その日以降、学校に行けなくなりました。不登校の理由を説明するのは難しいのですが、私はもともと、集団行動が苦手な子どもでした。決まった時間に決められたことをみんなでいっせいにやる学校という場に、閉塞感を感じていたんだと思います。
とくにイヤだったことが2つあります。教室内のガヤガヤしている音が、自分を攻撃しているように感じてしんどかったこと。もう一つは、先生がクラスメートを叱っているとき、自分が怒られているような気になってしまうことでした。人から怒られるのではないか、という恐怖は大人になった今でもあります。
――親はどういった対応でしたか?
親は「学校に行くのがあたりまえ」と考えていた人だったので、不登校になった当初はムリヤリ行かそうとしていました。今でも覚えているのは、「車で学校まで行こう。送っていくんじゃなくて、学校を見て、いっしょに帰ってくるだけだよ」と言われて車に乗ったら、校門で先生が待ち構えていて、ムリヤリ教室に連れて行かれたことです。「親に裏切られた」と思い、本当につらかったです。
不登校の理由 とにかくイヤ
それからしばらくすると、ムリヤリ連れて行く、というのはなくなったのですが、今度は不登校の理由を追及されました。何時間も「なんで行きたくないの?」「何がいやなの?」と聞かれるのですが、小学校低学年の私は、適当な言葉が見つからず、「わからないけどとにかくイヤ」としか答えられませんでした。
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