◎いじめ追跡調査2010-2012
国立教育政策研究所は8月5日、「いじめ追跡調査2010―2012」の調査結果を発表した。前回調査(07年―09年)、前々回調査(04年―06年)を踏まえ、「いじめは、つねに起こっているもので、流行やピークがあると捉える考えは誤りである」との見解を示した。
今回の調査の特徴は、「暴力を伴ういじめ」(叩く・殴るなど)と「暴力を伴わないいじめ」(無視・悪口など)に大別して分析している点にある。前者は「被害・加害ともに限定的」とした一方、後者については「被害・加害ともに、どの子にも起こりうる」としており、いじめの発生実態や経過は質的に異なるという。 「暴力を伴ういじめ」は、12回の調査時点のうち「6回以上」に渡って被害・加害経験を訴えた子どもは全体の1割で、半数以上が「1回ないし2回」にとどまる。
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