連載「仮説なんですが…」vol.12
「アレルギー」という言葉を知らない人はいないと思います。花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など、ほんとうにたくさんのアレルギーが私たちの身近に存在しています。
私自身も10年ほど前に突然、食物アレルギーと気管支ぜんそくを発症しました。健康だけが取り柄のような人間が「まさか」と自分でも思いました。ただ、このアレルギーとぜんそくという症状は身体が弱いから発症するわけではなく、急激な環境変化や強いストレスによって身体が悲鳴をあげるように発症することも多いそうです。
考えてみると思い当たることはありました。
当時、私は千葉県市川市から長崎へ引っ越してきて2カ月。娘は小学校へ入学し、私は仕事を探しながら認知症の祖母の介護もしていました。自覚はありませんでしたが心身とも疲れていたのだと思います。「やらなくてはいけない」という強い責任感と義務感で無意識に自分を追い込み、身体が悲鳴をあげるまで自分がいっぱいいっぱいになっていることに気づけませんでした。
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