不登校新聞

471号 2017/12/1

怠け者だからひきこもる? 【新連載・決まり文句の研究】

2017年11月29日 09:48 by shiko

 今号より不登校・ひきこもり経験があり、現在は相談を仕事にしている丸山康彦さんの連載を開始する。

 不登校・ひきこもりの相談機関を設けて16年が経ちますが、親御さんや関係者(行政・民間・医療など)がよく口にする「ひきこもりへの決まり文句」があります。「ひきこもりは現実逃避ではないか」「子育てを失敗したから、ひきこもるのか」などなどです。こうした決まり文句には真実が隠されているのか、あるいは、でまかせが多いのか。今回から、ひきこもりへの決まり文句を一つずつ検証してみたいと思います。

 第1回目は「ひきこもりは怠けだ」という決まり文句です。あるいは「弱い人」「甘えている人」「わがままな人」がひきこもる、という決まり文句もあります。すこし言葉はちがえど、ひきこもりの「原因」「理由」を個人の性格に帰するという点ではいっしょです。私はそういう“常識的”な考え方には、ずっと違和感を抱き続けてきました。

 というのも、かつての私自身のことを思い返しても、現在、相談業務や家族会などを通じて親御さんのお話を個別にうかがっていても、本人のもともとの性格として「怠け者である」「わがままである」という傾向を見出せるケースはほとんどないからです。

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