本書は、フリースクール「東京シューレ」25周年を機に、OB・OG32名の不登校体験談とその後をまとめたものです。
不登校への偏見が根強かった1980年代から2000年代以降へと、時系列に沿って読めるので、目次を読み、興味を持った時代から読み進められるという点でもおすすめです。
1980年代に不登校した方の話を読むと「心身を鍛えなおすために北海道の牧場に置いて行かれた」という目を疑うようなエピソードもあれば、「髪を結ぶための黒いゴムが見つからなかったことがきっかけで不登校になった」という、最近でも話題になった校則に端を発する体験談など多岐に渡ります。
変わったこと、変わらないこと
本書には不登校に関連する年表も載っているため、社会状況の変化についても知ることができます。
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