不登校新聞

369号 (2013.09.01)

親シンポジウム「命を守る“こだわり”」

2013年08月28日 16:39 by kito-shin
2013年08月28日 16:39 by kito-shin


 「登校拒否・不登校を考える夏の全国大会2013」の大会で行なわれた「親シンポジウム~ありのままで~」では不登校の子を持つ4人の親が登場。今号と次号に分けて講演抄録を掲載する。

 私には3人の息子がいますが、今日は次男に絞ってお話したいと思います。次男が最初に不登校をしたのは小学校3年生。結婚以来はじめて夫が単身赴任をし、その翌月のゴールデンウィーク明けから不登校が始まりました。最初は「頭が痛い」「お腹が痛い」「湿疹が出た」と言うので病院に連れて行きましたが、どこにも異常はありませんでした。もともと人見知りで、幼稚園のころから「はじめての環境」になじみにくい子ではありました。「このまま家に置いといてはいけない」と思い、毎朝、私は力づくで子どもを車に押し込んで学校に送っていました。そのうち、毎朝毎朝の格闘に私も疲れはじめ、先生からも「これ以上は暴力になりますので辞めてください」と。それでも放課後だけは息子を学校に送りつづけていましたが、夏休み前にはそれもできなくなり、完全に不登校が始まりました。

◎ 私の育て方が悪かったのか

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あなたは誰より大切だよ」不登校を経験した4児の母が、あのころ一番欲しかった言葉【全文公開】

624号 2024/4/15

「僕、先週死んじゃおうかと思ったんだよね」小5で不登校した息子の告白に母親が後悔した対応

623号 2024/4/1

「原因を取り除けば再登校すると思っていた」不登校した娘の対応で母がしてしまった失敗から得られた気づき【全文公開】

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…