不登校新聞

474号 2018/1/15

4月から自立すると親に告げたが あてもなくギークハウスを取材

2018年01月15日 14:34 by kito-shin
2018年01月15日 14:34 by kito-shin


「ギークハウス岡山」管理人 藤田圭一郎さん

 パソコンやインターネットを得意とする人が集まって暮らすシェアハウス「ギークハウス」をご存じだろうか。岡山県在住の不登校経験者、PN加山さん(18歳)は、そんなギークハウスに注目し、取材を行なった。

“ゆるい場所”をさがして

 親に頼らず、ひとりで生きていくために仲間と協力する。「シェアハウス」という選択肢を、私は新しい“生き方”の一つとして注目している。

 私は来年の春、親元を離れて自立しようと思っている。しかし、それを「実際に実行できるか」と親に聞かれたら、黙るしかなかった。

 一人暮らしはお金がかかるし、家事や対人面での不安もある。「まだ自分には無理だ」と思うしかなかった。

 そんななか、ネットで「ギークハウス」と呼ばれるシェアハウスが話題になっていることを知った。「シェアハウスは家賃こそ安いが、対人面に不安のある私など論外だろう」と思っていた矢先のことだった。

 ギークハウスでは生活がかなり「ゆるい」ということで話題になっており、「それだったら自分も入れるかもしれない」と思って、数カ月かけて情報を調べ、管理人とコンタクトを取り、そして実際にお邪魔させていただいた。

何をしてもいいし、しなくてもいい

 「ギークハウス」とは、ネットやパソコンを得意とする「ギーク」と呼ばれる人たちで構成されているシェアハウスのこと。プログラマーやエンジニアなど、コンピュータに関わる仕事をしている人やコンピュータに興味を持つ人が大半の入居者となっている。

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