連載「決まり文句の研究」vol.4
「ひきこもりの人はこだわりが強い、だからひきこもりの状態が長期化しやすい」とも、よく言われます。
一般に「こだわり」とは「自分のなかでのこだわり」のことだと考えられています。たとえば「学校でいじめられた」「進路を親に決められた」「就職活動で失敗した」などの記憶にとらわれ、人によってはそのことをご家族にくり返し訴えます。
しかし私は「こだわり」にはもう1種類あると考えています。それは「世間の常識へのこだわり」です。
たとえば「おとなは働くのが当たり前」「働かざる者、食うべからず」などといった「世間の常識」にこだわっている、ということです。
私は、「自分のなかでのこだわり」を『荷物』に、常識へのこだわりを『よろい』にたとえて、次のように説明しています。
読者コメント
iwanorinori
一般公開 子供が学校へ通っていた頃の辛い体験を時々訴えてきます。何度...