不登校新聞

475号 2018/2/1

「こだわり」の強いひきこもりにどう接すればいいのか ひきこもり相談員が解説

2018年01月29日 16:26 by kito-shin
2018年01月29日 16:26 by kito-shin



連載「決まり文句の研究」vol.4

「ひきこもりの人はこだわりが強い、だからひきこもりの状態が長期化しやすい」とも、よく言われます。

 一般に「こだわり」とは「自分のなかでのこだわり」のことだと考えられています。たとえば「学校でいじめられた」「進路を親に決められた」「就職活動で失敗した」などの記憶にとらわれ、人によってはそのことをご家族にくり返し訴えます。

 しかし私は「こだわり」にはもう1種類あると考えています。それは「世間の常識へのこだわり」です。

 たとえば「おとなは働くのが当たり前」「働かざる者、食うべからず」などといった「世間の常識」にこだわっている、ということです。

 私は、「自分のなかでのこだわり」を『荷物』に、常識へのこだわりを『よろい』にたとえて、次のように説明しています。

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