不登校新聞

475号 2018/2/1

輝かしい支援者と何もない私 ひきこもり経験者が感じる格差

2018年02月08日 10:24 by kito-shin



 私は現在35歳で、18歳から9年間、ひきこもりの当事者だった。ある程度、社会復帰し、就労支援施設に通わずにすむようになったころのこと。SNSでかつてお世話になった支援者の方々を見つけた。私はうれしくなり、勇気を出して友達申請ボタンを押した。多くの方は承認してくれた。

 しかしSNSを通して支援者の方々のプライベートを見ることで、自分の心が傷つき、さらには憤りを感じることになるとは想像もしていなかった。

 「今日は団体の代表として、講演会の檀上に上がってきました!」とキャプションをつけた講演会場の風景。自分で撮影したであろう机上に置かれた福祉分野の教材の数々。施設で起きた、当事者とのやりとりを記した日記。当事者の私がわからないところで、支援者の方々がどういう行動をしているのか、写真や文字投稿が次々にタイムラインへ流れてくる。

 当事者が存在しなければ成し得ない功績を、そのつど写真や日記として投稿し、アピールする。投稿に対して「いいね!」や賛辞のコメントを受け取り、コメントを返す。そのようすを見ていると、困った人を助けることよりも、まるで「助けている自分」「活躍する自分」に酔っているようだった。

 考えすぎかもしれないが、私は元当事者として、これらの投稿記事から自分たちが支援者に利用されているようで違和感を抱いた。

 

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