知人に就労支援の相談をしている人がいます。相談に来る人のなかには「これは生活保護を受けたほうがいい」という人もいるそうです。しかし、生活保護はやはり先入観があって、「そこまで身を落とすわけにいかない」と、なかなか受けようとしないケースがあるのだそうです。
そういうとき、こう説得するのだそうです。
あなたが生活保護をもらって暮らせば、そのお金がスーパーの店員の給料になる、工場で働く人の給料になる、野菜や果物をつくる農家の収入になる、それでみんなが潤うのです。
いま、景気が悪いのは、みんながお金を使おうとしないで貯め込むからです。あなたが生活するためにお金を使うこと自体が、立派な仕事なのです。
相手の人は、キツネにつままれたような顔になりますが、「それもそうか」と納得するそうです。
ところがじつは、これがベーシック・インカムの経済的効果のもっともわかりやすい説明なのです。
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