不登校新聞

477号 2018/3/1

「親はいつまで待てばいいの?」不登校の袋小路 精神科医が解説

2018年02月26日 16:35 by kito-shin



連載「児童精神科医に聞きました」vol.6

【質問】不登校の子を持つ親に向けたアドバイスとして「待つことが大事」という話を聞きました。それ以来、子どもがみずから動き出すまで待とうと決めたんですが、もう1年近くが経ってしまいました。子どものようすも、1年前と比べ、大きく変化しているようには見えません。親はいつまで待てばいいのか。ただ待っているだけでなく、何かすべきことがあるのでしょうか?

 「1年近く」では、あまりに短すぎるでしょう。では、3年くらいか。石の上にも3年という言葉もあるし。それとも、7年くらいか。私は、どこかで「最低でも7年」と話したことがあります。

 少なくとも、それくらいのゆとりを持って構えていれば、そのうち親も、よい意味であきらめてくれるだろう。親があきらめてくれないかぎりは、子どもは動き出さないものだ――。

 どこかでこういう内容を、不登校の延長上にひきこもっている若者に対して話したところ、「高岡さんは、一生ひきこもる生き方を認めないのですか?」と、質問されたことがあります。なるほど、私の「7年」という発言は、いかにもケチな料簡だったなあと、恥じいったしだいです。

 他方で、「7年」という数字を額面通りにとらえ、「7年だと義務教育期間がすぎてしまう」と、おっしゃる親がいました。また、少数ですが、「すでに7年が経つけど、まだ学校へ戻ろうとしない」と、焦っておられる親もいました。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校の原因もよくわからない」そんなときにできる確実な方法

522号 2020/1/15

「小学生から不登校なんて不安」子どもの意志を尊重して大丈夫?

509号 2019/7/1

落ち着きがないのはADHDかも、そんなとき大事な「9分だけ理論」

504号 2019/4/15

読者コメント

バックナンバー(もっと見る)

522号 2020/1/15

ふつうの学生生活を送りたいと言われて親は何をすればいいのでしょうか。函館圏...

521号 2020/1/1

テレビや音楽活動で活躍するりゅうちぇるさん。学校で苦しんできた自身の経験を...

520号 2019/12/15

不登校経験はないものの、小学校から高校まで、ずっと学校生活に苦しんできたと...