不登校新聞

479号 2018/4/1

江の島から直江津まで歩いて 不登校の歴史vol.479

2018年03月28日 10:38 by kito-shin



 国のフリースクール・不登校に関する合同会議で、市民側が用意した当事者・保護者手記冊子が全委員と文科省職員に配布された。数人紹介したい。

 神奈川県のAさんは、24歳で東京農大に通う4年生。中1の9月、大量の宿題をやり残し、少し休んで仕上げようとしたのがきっかけで不登校になり、2年間ひきこもった。途中省略しつつ、引用する。

 「親からしたら、なんとしても学校に行ってほしいですから、お願いだから学校に行ってくれと言われます。ですが、行けないんです。実際に体にも症状が現れます。行こうとするとお腹が痛くなり、どうしても無理なんです。一度、車に乗せられて、学校の校門の前で降ろされたのですが、なかにはどうしても入れず歩いて帰りました。

 私も親もおたがいにストレスがたまります。母親に本を投げると、ゲーム機が投げ返されてくるようなケンカをしていました。お前さえ学校に行ってくれればいいんだと言われました。ですけれど、行けないものは行けないですから、つらかったです。そのころ、家に私の居場所はありませんでした。私は弟にカッターナイフを向けるようなこともしていました。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

『生きづらさを抱えるきみへ』逃げ方にもいろいろあるよ

506号 2019/5/15

教育機会確保法、やっと上程へ 不登校の歴史vol.506

506号 2019/5/15

不登校にとって平成はどんな時代だったのか

506号 2019/5/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

506号 2019/5/15

シングルマザーの母親と不登校の娘を描いた漫画『たそがれたかこ』(講談社)。...

505号 2019/5/1

発達障害、家庭内暴力、不登校、ひきこもり、うつ病などを経て2011年、「も...

504号 2019/4/15

千葉県習志野市で行なわれたシンポジウム「私にとっての不登校」では、不登校経...