国のフリースクール・不登校に関する合同会議で、市民側が用意した当事者・保護者手記冊子が全委員と文科省職員に配布された。数人紹介したい。
神奈川県のAさんは、24歳で東京農大に通う4年生。中1の9月、大量の宿題をやり残し、少し休んで仕上げようとしたのがきっかけで不登校になり、2年間ひきこもった。途中省略しつつ、引用する。
「親からしたら、なんとしても学校に行ってほしいですから、お願いだから学校に行ってくれと言われます。ですが、行けないんです。実際に体にも症状が現れます。行こうとするとお腹が痛くなり、どうしても無理なんです。一度、車に乗せられて、学校の校門の前で降ろされたのですが、なかにはどうしても入れず歩いて帰りました。
私も親もおたがいにストレスがたまります。母親に本を投げると、ゲーム機が投げ返されてくるようなケンカをしていました。お前さえ学校に行ってくれればいいんだと言われました。ですけれど、行けないものは行けないですから、つらかったです。そのころ、家に私の居場所はありませんでした。私は弟にカッターナイフを向けるようなこともしていました。
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