不登校新聞

479号 2018/4/1

9年間ひきこもった私が、家にいても安らげなかった一番の理由は

2018年04月02日 11:47 by kito-shin



 私は現在36歳。18歳から27歳までひきこもっていた。長い苦しみの期間だった。その苦しみは、たくさんの要因が折り重なっていたように思う。大学受験を失敗した喪失感。コンプレックスによる劣等感。そして何よりも、いっしょに暮らしていた「両親が私にかけ続けた言葉」が、知らず知らずのうちに、私をしばり、苦しめていたのだと思う。

 私の母は、私がリビングで横たわっていると、台所で夕飯をつくりながら「どこか遠くへ行きたいわ」とつぶやいた。父は私がカーテンを閉め忘れると、「カーテンくらい閉めろ、お前はしっかりしていないから嫁にいけないんだ」と叱咤した。家にいる以上、このつぶやきや叱咤を毎日受けなければならなかった。はたから見たらよくある親の小言かもしれない。しかし私は反論できなかった。言い返すことをあきらめ、沈黙せざるを得なかった。なぜならおこづかいをもらい、自立せず家にいさせてもらっていることによって、両親に引け目を感じていたからだ。私はしだいに家庭のなかで居場所や自由を失っていった。

田口ランディの言葉が腑に落ち

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「中卒はヤバい」ってホント? 実際に中卒の私が経験したその後

492号 2018/10/15

ひきこもり10年の僕が見つけた こもりながら人と交流する方法

491号 2018/10/1

「いってらっしゃい」と言いたくて ひきこもる子を持つ親の本音

490号 2018/9/15

読者コメント

バックナンバー(もっと見る)

492号 2018/10/15

うちの子が、ある日突然、ふたたび学校へ行き始めましたが(中略)再登校を機に...

491号 2018/10/1

棋士ならば頭のなかで100手以上も先のことを考えることができます。しかし的...

490号 2018/9/15

高校を3日で辞めた長男はまったく外出しなくなりました。とりわけ、同世代の子...