連載「孫の不登校」
お孫さんが不登校になられて悩んでいるという祖父母の方と話していると、ときどき「親の育て方が悪かったのでは」とおっしゃる方がいます。
多くの子どもは学校に行けているのに、うちの孫が行けていないのは、育て方をまちがったからだろうと言われるのです。どんな点がまちがっていたと思われますか、とお尋ねすると、ある方は「うちは甘やかしていたね」とおっしゃるし、別の方は「うるさく言いすぎたんじゃないか」とおっしゃいます。そして、たいていの場合、「親の育て方」の「親」とは、ご自身の息子さんや娘さんであったりされるので、「私がいけなかったんです。息子を甘やかして育てたと思うので、私が悪いんです」とか「娘はどなた様にも笑われないように厳しく育てたので、自分の子どもにもそうしているようです。もとはと言えば、私の育て方が悪いんです」というふうにつながって、祖父母もまた、ご自身を責めておられたりします。
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