不登校を考えるのではなく、不登校から、読者とともに考え合っていくこと。それが『不登校新聞』だと私は思ってきた。なぜなら、私自身が不登校から自分を問われ、そこから学校のあり方や社会のあり方を考えてきたからだ。私に不登校経験はないが、そういう意味では、不登校はつねに自分ごとでもある。
創刊当初は、不登校をテーマに月2回も新聞を出すなんて無謀だと言われた。たしかに無謀にはちがいなかったのだが(2号で夜逃げしようかと思っていた)、それでも20年も続いてきたのは、不登校からの問いの深度が深く、その幅も広いからだろう。
2004年から媒体名を『Fonte』と変更したのも、そうした理由からだった。
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