不登校新聞

482号 2018/5/15

不登校から6年間、私が本当に望んでいたこと【不登校経験者手記】

2018年05月15日 11:31 by kito-shin



 今回執筆したのは、不登校経験者・水口真衣さん。水口さんは自分のつらい気持ちを、医者や知人に話しても、受けいれてもらえなかったと言う。水口さんが本当に望んだものはなんだったのだろうか。

******

 私は3年前、みずから精神科へと足を運びました。それまでも何度か親に連れて行かれたり、親からは「あんたは病気だ」「障害だ」という言葉をあびせられていました。それでもかたくなに精神科に行くことを拒んでいた私が、みずから行こうと思ったのは、自分の力だけではどうしようもなく苦しく、助けてほしかったからでした。このままでは本気で死を選んでしまうかもしれない、この苦しみやつらさが楽になるのなら、その方法を教えてほしいって思ったからです。

 その日、私は医師から「典型的なうつ病ですね」と言われ、薬を出されました。 

 うつ病の診断を受けた私は仕事を辞め、薬を飲みながら、自宅での休養を始めました。その間、うつ病について書かれた本を読みあさり、うつ病から立ち直った芸能人の話をネットやテレビで見て「自分もよくなる日がいつか来る」と、言い聞かせました。

 最初の数カ月は、病名がついたことで安心した私がいました。「この薬を飲んでいれば、本に書かれたとおりに休んでいれば、不安定になる前の自分に戻れる、ふつうの生活ができるようになれる」と信じていたからです。

 けれど、数カ月たっても、1年経っても、3年経っても、よくなっているようには感じないし、むしろ3年前よりもひどくなっているようにも感じます。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

大人に対して心を閉じていた私が心を開けるようになった理由

498号 2019/1/15

資格も仕事もあるし、仲間もいるのに別れられない学歴コンプレックス

498号 2019/1/15

いじめ対策で小1からキャラ研究、仮面を外して自分になるまでの道

498号 2019/1/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

498号 2019/1/15

漫画家りゃこさんが、毎回、自身の不登校経験を漫画で解説する「私の不登校もの...

497号 2019/1/1

過去最多を更新した不登校と児童虐待。子どもたちを取り巻く状況にどんな変化が...

496号 2018/12/15

父がしてくれたことで、とてもうれしかったことがありました。不登校でひとり暮...